あーやさんが神社の中を案内してくれることになりました。最初にあーやさんが紹介する神社のイチオシとは・・・
次回は、まりもちゃんの算数の先生でもある、能福(のうふく)さんの祠におじゃまします。
生前はごくごくフツーに、道真公の飼っている牛の世話係だった能福さん。どうして神様として祀られるようになったのか? 謎が明かされます!
明日もお楽しみに~
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
せっかく神様になれたのにいまだに怨霊あつかいでウンザリの道真さん。ある参拝者の願掛けに・・・ひらめいた!
道真公は実は、お爺ちゃん・お父さんから受け継いだ超名門塾の3代目塾長。 宮廷内には官僚になった門下生が100人以上。 現代にたとえるなら東大合格NO.1駿台予備校みたいなもの? ちなみにマンガ5コマ目「第一志望はゆずれない」は某・駿台予備校のキャッチフレーズ。
塾の名前は「菅家廊下(かんけろうか)」
廊下? 塾なのに変な名前! 正式な塾名は「山陰亭(さんいんてい)」。 あまりの人気で生徒が部屋に収まらず、廊下にまで畳をひいて授業をしたので、いつしか「菅家廊下」と呼ばれるように。 現在、京都市内の中心地にある跡地は「菅大臣神社」となっています。
道真公はおそらく平将門と並んで日本で一番有名な怨霊。 しかし日本史史上屈指の秀才だったということもあって見事に「学問の神様」に昇華されました。
しかし冷静に考えてみたら、人間、しかも怨霊が神様に転換するという考え方は非常に興味深い。
日本の神道(明治以前の)では、怨みをもって死んだ人は怨霊になるとされ、その怒りを鎮めるために神様として祀る、という習慣があります。
これは「怨霊=穢れ(けがれ)」と考えるからです。
穢れを祓い清めることで悪霊を善神、きれいなものにする、ということです。・・・す、すごい考え方だ!
たとえば京都の町を歩くと、冤罪などで殺されたフツーの庶民が怨霊として扱われ、祀られている神社があります。しかし遠い昔の事件なので怨霊とされた事実は消えていて、とってつけたようなご利益の神様になっていたりします。由緒をよく調べるとそういう事実が出てくる、そんな神社もよくあるのです。
・・・さて、これでいったん長かった道真さんのお話はおしまいです。 道真公については興味深いエピソードはまだまだあってこの3倍以上マンガ描けそうですが、これくらいでお開きに・・・。
次回は、、、
主人公まりもちゃんが天神様に誘われていっしょに神社に行くことになりました。
そこで祀られている個性的な神様たちと会って・・・
次回もお楽しみに~!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
道真さん! 神様になったんだから、もうその頭の輪っか、いらないよね! その瞬間、あーやさんが宙を舞う・・・!
北野天満宮にはあーやさん、もとい多治比文子さんの祠もあります。文子さんも神様として祀られているんですね。
本殿から西側(左)へ出たところ、神明社の隣にあります。
「文子社」の表示がないので一見、文子さんの祠かどうかはわかりにくいです。
京都駅から徒歩15分くらいのところに「文子天満宮」という小さな神社があります。
道真公のお告げを受けて文子さんが自宅の庭に祠を建てた、北野天満宮の前身といわれています(ただし当時の文子さんの自宅の場所ではありません)。
文子さんのかわいらしい像もあります。
ちょっと気づきにくいけど、本殿の裏が何やら・・・ポイントみたい。
ちなみに、文子さんを「道真公の乳母」とする説もあるのですが、これはおそらく間違い。
乳母なら少なくとも道真公より15歳は年上と考えると、道真公が亡くなった59歳、その時74歳になる。 文子さんにお告げが降りたとされるのは道真公の死から39年後。文子さん113歳ってことに! そこから自宅の庭に5年祀ってるわけだから・・・何歳??
北野天満宮 境内の一番奥にひっそりと「文子天満宮」という一角があります。
こちらは文子さん「を」祀った祠ではなく、文子さん「が」道真公を祀った祠。
北野天満宮の境内の中で、霊感ゼロの私にですらこの空間だけは別種の「気」が漂っているのがわかります。 興味深いエリアなのでまた別の機会にも触れたいと思います。
さて次回のマンガ・・・
神社に祀られた道真さん。 でも神社をつくった目的は道真さんの怒りを鎮めるため。
じゃあ道真さんはこわいこわい怨霊から、どうやって「学問の神様」に変身できたんだろう?次回のマンガでその謎が解き明かされる!!
明日もお楽しみに~!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
神様になるには誰かに祀ってもらわないと! ん?…ちょうどいいところに巫女さんが! あーやさん、私を北野に祀ってくださーい!
マンガの「あーやさん」のモデルは多治比文子(たじひのあやこ)という巫女さん。
道真公の死から39年後、文子さんの夢枕に道真公が現れ「北野に祀ってくれい」というお告げが降りたそうな。
文子さんは貧しく北野に祠を造るお金も力もなかったので、自宅の庭に小さな祠を造りお祀りしたんだって。
不思議なことにその後、各地でいろんな人の夢枕に道真公が登場、「北野に祀って~」と同じことを言ったとか。
噂は宮廷にも届き、道真公の怨霊を鎮めるため北野に神社を創建します。それが現在の北野天満宮ってわけ。
道真公が祀られる前、北野にはすでに天神様が二柱おられました。
一柱は「天神地祇(てんじんちぎ)、日本の神々の総ボスに近いポジションの偉い神様(左写真)。 天津神(あまつかみ)・国津神(くにつかみ)の天津神ですね。
もう一柱は「火雷神」。いわゆるカミナリ様です(右写真)。
ですので、道真公は「三代目・天神様」?ということになりますね。
さて、次回のマンガ・・・
神社に祀られて神様になった道真さん。 もう頭の輪っか、いらないね! 言うやいなや、あーやさんが宙を舞う・・・!
明日もお楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
にっくき清貫め、カミナリ一発お見舞いよ! その時、背後から雷鳴のような声が・・・
道真公の死から27年。「清涼殿への落雷」という衝撃的な事件が起こります。
大宰府で「シロをクロにする」、あの調書をとった藤原清貫(きよぬき)が宮廷内で雷の直撃を受けて亡くなります。
そのほか数名が亡くなったり大ケガをして宮廷は大変な騒ぎとなりました。
雷に打たれた人々が焼け焦げて目の前で死んでいく様子を目撃した醍醐天皇は、ショックのあまりそのまま床に臥せ3か月後に亡くなります。
このとき落雷で亡くなった人物が藤原清貫だったことや、それが原因で醍醐天皇が体調を崩し亡くなったことが、道真公の怨霊伝説を確固たるものにしました。
現在ではあちこちの建物の高い位置で避雷針が見られ、かなり安全になりました。 しかしそれでも毎年20人ほどの人が落雷事故にみまわれるのですから、平安時代ならその何十倍も事故があったと想像します。
それにしても天皇の目前とは・・・怨霊伝説を確固たるものにするには十分すぎる事件でした。
宮廷への落雷事件をきっかけに、いつのまにか「菅原道真=天神」の呼称が一般的となります。
さて次回のマンガでは、人々の間でどんなふうに「道真さん=天神様」となっていったのか、その様子をリアルに(?)描いてみたいと思います。
お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
いよいよ時平さんへの復讐の時が!! にっくき時平め~首を洗って待ってろよ~!!
時平の病死は、道真公の死から6年後。
39歳の早すぎる死とはいえ、インターバルが長すぎる。これを怨霊によるものとするのはビミョー?
時平の死のあと、怨霊伝説はさらに本格化。時平の子どもたちや血引血縁の皇子が次々と夭折していきます。 皇太子が若くして亡くなると、狼狽した醍醐天皇が「道真の怨霊だ〜!」と騒ぎ出したことで、宮廷は騒然となります。
醍醐天皇はあわてて道真公の冤罪を認め、今さら左遷命令を撤回、道真公を右大臣に戻し、改元までします。
しかし身内の不幸は止まることなく続き、天災にもみまわれます。
そしていよいよ…道真公が「天神」と呼ばれるきっかけとなった「清涼殿 落雷事件」が起こるのです。
次回のマンガは、復讐の最終回。
大宰府で「シロをクロにする」調書をとった、あの藤原清貫です。
今度という今度はカミナリちゃんの出番! でもカミナリ一発おみまいするはずが・・・逆にカミナリを?!
お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
次のターゲットは、道真さんを追放して右大臣の座を奪った悪いやつ!
源光はある日 鷹狩に出かけ、誤って乗っていた馬ごと泥沼にはまり、そのまま遺体があがってこなかったそうです。
怨霊伝説では突然の雷雨に右往左往して泥沼に落ち…となっていて、このあたりから天神様の祟りの噂がささやかれるようになったようです。
だからマンガでは泥ダンゴなのか・・・
源光(みなもとのひかる)という名前は源氏物語の「光源氏」みたいでややこしいですが、宇多天皇の叔父で、道真公と同じ年齢。 時平が常に一歩先に出世、あとを追うように道真公と源光が同じペースで出世していきました。
ところが醍醐帝になって時平・道真公のツートップ体制になると・・・
源光は出世レースから脱落します。
このときの源光の心境はいかほどだったでしょう。身分制の強い時代に、中級貴族にすぎない道真公に皇族の自分が抜かれたわけです。
会社なら、役員が課長に抜かれたような。部活なら、3年生が1年にレギュラーをとられたような…感覚かな。
道真公への左遷命令文なのに、わざわざ「次は源光を右大臣に」とあり、きな臭さを感じさせます。
道真公包囲網は、道真公の改革によって利権を失う貴族たちのほか、いろんな人間の嫉妬が渦巻いていて、とてもじゃないけど一般に知られる「時平との対立」のような単純なものではなかったようです。
さて、次回のマンガ、いよいよ復讐も大詰め。道真さんを追放した総大将・時平さんに復讐! 元「コンビ」だっただけに、時平さんの弱点を知り尽くす道真さん。奇襲攻撃にさすがの時平さんも・・・?!
そして・・・ようやくカミナリちゃんの出番が!?
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
復讐劇のトップバッターは…道真さんの弟子で裏切者・藤原菅根(すがね)さん!
恐怖の怨霊伝説、始まり始まり~!?
怨霊伝説スタートは道真公の弟子・藤原菅根(ふじわらのすがね)。
官僚として同世代にくらべて出世が遅れていることを心配した道真公は、天皇に進言して官位を上げてもらったほど、目をかけていました。 みんな課長になってるのにひとり係長…みたいな感じ? 道真公、やさし~
しかし…そんな菅根も、道真公左遷のときは時平サイドにまわります。
天皇に対し道真公左遷の奏上をしたり、マンガのように宇多法皇に通せんぼしたり…
その後も才能を買われて時平に取り立てられ、蔵人頭(現代でいう首相秘書官かな?)という最側近の地位にまで上り詰めます。
怨霊伝説の最初は、正確にいうと藤原定国という人物で、菅根は2番目でした。
(藤原定国も菅根といっしょに天皇に左遷の奏上をした)
ただ、当時ふたりの死があった頃はまだ「道真公の怨霊」とまでは世間で意識されていませんでした。
さて、次の復讐劇のターゲットは・・・。
道真さん左遷グループのひとり、道真さんから右大臣の席を奪った源光(みなもとのひかる)という人物。 今度こそカミナリちゃんの雷バーンッ!!?
・・・お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
道真さんの復讐劇を助ける雷神様は・・・カミナリ様ならぬカミナリちゃん?!
「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か~!!!」
あれ?なぜかこんなところに、かこさとし先生のシリーズ絵本『だるまちゃんとかみなりちゃん』が!
マンガのカミナリちゃんってひょっとしたらこの絵本からパク・・・もとい、トリビュートしたキャラといえないこともないかもしれない
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
天上界へやってきた道真さん。仏様とお話しているうちに今頃になって…腹が立ってきました!・・・おそっ、おそっ、おそっ!!
道真さんの恐怖の復讐劇に、力強い助っ人として帝釈天様が呼びよせてくれた神様は・・・・・・え???
道真公の怨霊伝説。
帝釈天の許しを得た道真公は雷神と合体し、自分を陥れた人たちに次々復讐していく…というもの。
実際に当時、道真公の死後に彼の左遷に関わった人たちが次々と亡くなったり天災が続いたりで、世の中は「道真公の怨霊だ~!こわい~!」となっていたそうです。
そんな背景があって、学問の神様で有名な京都・北野天満宮は、もともと道真公の怨霊を鎮める目的で造営された神社でした。
意外ですね。
その後の道真公は善神に昇華していて、現在の北野天満宮の境内には怨念のような気のよどんだ場所はありません。
マンガに登場する帝釈天。
神仏に詳しい人にはかなりメジャーな仏様で、京都・東寺(とうじ)の仏像が有名です。
奈良・興福寺の阿修羅像に次いで「イケメン」仏像として女性にも人気が高い仏様です。
↓外部サイト
ちなみに私自身は...道真公の怨霊伝説「まったく信じない派」。
いやむしろ、自分の死後千年以上たつのに「怨霊」なんて言われるって…どんな気持ちよ!と余計なことを考えてしまいます。
さて、次回からのマンガは…
道真さんの手助けをするという、雷様ならぬ「カミナリちゃん」!
このコンビで次々と復讐を・・・本当にだいじょうぶなのか???
・・・お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
さすがの道真さんもついに力尽きてしまいます。でも…ちょっとその頭の上の輪は・・・!
ついに道真さん、力尽きました。
道真公の遺体を運ぶ牛が、途中で立ち止まって動かなくなった場所に道真公を埋葬し、そこに寺をつくったという伝説があります。
そしていよいよ…
「日本三大怨霊」にも数えられる恐ろしい怨霊伝説へとお話は進むことになるのですが…。
さて、人が死ぬ場面をこのマンガでどうやって描くのか…?と悩みます。
・・・うう、、アイディアに困ったときは神頼み!天満宮の神棚にひたすら手を合わせる…(自分で考えろ!)
あまジンマンガ第二部で天神様のお話を描きだしてから、アイディアに困るとすっかり神頼みをするクセがついてしまいました。 神頼みすると…なぜかパッとアイディアが。(最近このパターンばかり。自分の頭で考えないクセが・・・!)
次回から道真さんのこわいこわ~い!?怨霊伝説。
お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
超ポジティブ楽天思考、そんなさすがの道真さんもついにショックで倒れてしまう出来事が・・・?
901年、元号が昌泰(しょうたい)→延喜(えんぎ)に変わります。
改元の理由が、逆臣(道真公のことを指す)の出現からの心機一転であることが明記されていました。この詔書を知って衝撃を受けた道真公は「つまずいて魂を失ってしまった」とあります。
道真公にとっては、まさに魂を失ってしまうような出来事でした。
改元を進言したのは・・・
出たっ!道真公左遷の前に、不気味な手紙を送ってよこした、あの三善清行です(マンガには登場しません)。またもや得意の占星術で天皇に改元を進言し、これが認められます。むう・・・ここまでされて怨霊になるなというほうが難しいくらい…徹底した攻撃でした。この改元は、都に帰りたい道真公の夢も希望も打ち砕くものだったでしょう。
道真公は亡くなる直前、あれだけ帰りたかった故郷・都ではなく「太宰府に埋葬してほしい」という遺言を残します(通常は故郷に埋葬します)。
ひょっとしたらこの改元が契機となって「都には二度と戻るものか!」と強い決意をしたのかもしれません。
次回のマンガで道真さん、とうとう力尽きてしまいます。そしてお話はいよいよ…道真さんの「怨霊伝説」へと進みます。
お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。
都では道真さんの悪口が・・・。悲しむ能福さんに道真さんがとった謎のリアクション・・・!
都で出された詔書に、道真公を「クジラ」にたとえた一文がありました。
クジラというとまず頭にパッと浮かぶのは、リアルのクジラよりもマンガイラストのかわいいクジラかもしれませんね。しかし平安時代の人にとってクジラはそんなかわいいイメージではありませんでした。
当時を想像してみると…
船から海原に見えるのは、船より巨大な鯨。でも姿全体は見えることはありません。いったいどんな生き物なのか…
すると、ブシュー!とすごい音がしてすさまじい勢いで潮を吹き上げます。何かに怒り狂っているのか… 船上の人々にとっては不気味でもあり、恐ろしい存在だったと想像できます。
そんなクジラは「極悪人」の比喩として使われました。
大量の小魚(=人々)を飲み込み、また船(=世の中)をひっくり返す恐怖の存在として。
しかし詔書にはクジラよりももっと衝撃的な内容が書かれていました…。
次回、さらにひどい状況にも負けずおちゃらけてみたいと思います。
お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。