第26回 虎と馬!? の巻

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 「トラウマ」とは簡単に言うと、心に負った傷のこと。 
心の傷なので他人が見てももわからないのですが、本人も気づかないケースもあるようです。

勉強についても「トラウマ」はあって・・・。

たとえば、マンガのまりもちゃんのように、算数の時間にあてられてクラスのみんなから笑われたとき、過剰に恥ずかしさ・恐怖を感じてしまってそれが潜在意識に傷となって残る。 

 

それ以降、授業であてられると過去の心の傷が発動して(!)わけもなく恐怖感におそわれ、頭が真っ白になってしまって簡単な問題にも答えられない、というケース。

思い出すと恐怖感におそわれるため、身を守るために出来事の記憶を心の奥深くでフタをして意識できなくする。だから本人も原因がわからなくなる、ということがあるようです。

 

ただ、密封された記憶は、まるで真空パックで保存されているようにいつまでもフレッシュなまま残り続けるそうです。

(通常は、怖い体験をしても日々の記憶で上書きされて少しずつうすらいでいくものです。)

  
私が過去に経験した、ある小6年生の男の子のケースでは、学習障害に近い状態から劇的に改善したものがありました。
 
その子はあまりに算数ができないため、勇気をふりしぼってお母さんにお願いし、近所の塾に行きました(勉強が苦手な子にとっては塾に行くという行為だけでもすごく勇気がいるのです)。

最初の診断テストで「2年生の学力」と診断(6年生なのに3年生以降の問題が解けなかった)。

すぐに入会、しばらく全力で1日100枚の計算プリントをほぼ毎日こなします。

一見気弱でやさしそうに見えますが実はプライドが高く負けず嫌いな子だったので、毎日学校でバカにされ続けていたことがよほどくやしかったのでしょう。 めちゃくちゃがんばりました。 自分を変えたいという願望が非常に強かったのだと思います。

それとなく話を聞いてみると、その子のお父さんが厳しい人で、2年生か3年生の時、横でお父さんに殴られながら学校の宿題の算数ドリルをやっていたそうです。

その子にとって、そのときの恐怖感はハンパないものでした。

話を聞いていると実際は、殴るといっても軽く頭をはたいた程度だったようですが、横にいるお父さんの強い口調や圧迫感が「その子にとっては」大きな恐怖となり、心の傷になって残ってしまったようです。

お父さんが何をどれだけひどいことをしたかという「行為」や「程度」がトラウマの直接原因になっていたわけではありません。
 
「その子がどう受け取ったか」が原因となります。(だから、別の子が同じ状況になっても全然平気、ということもあります。)

それ以来、算数の問題を見ただけで頭が真っ白になって思考停止状態となり、学校の授業が頭に入らなくなってどんどん成績が落ちていったようです。

がんばりのかいあって約半年後にはなんとか学校の授業に追いつくことができ、人並み以上に算数ができるまでになりました。 

このとき苦手を克服したやり方は・・・
 
2年生の内容まで戻り、心の傷ができる前の単元(この子の場合は九九でした)のプリントばかりをスラスラと100枚やり、そこから少し先に進み、失速し始めたら迷わずすぐにまた得意の九九に戻ってガンガンやる、というヒット&アウェイを繰り返しながら進めていったのが功を奏したようです。

しかし何よりその子がトラウマを克服できたのは「どんなことがあっても今の自分を変えたい。負けたくない」という本人の強い意志があったからだと思います。 

(実際、この半年間の経験は彼の人生にとって大きなひとつの転機になっています。)

現代の技術では、トラウマの原因を自分ひとりでも比較的簡単に発見し修正できるすばらしい手法もたくさんあり書籍などでも公開されています。 
また機会があればそのうちのいくつかを実例とともにブログでも書いてみたいなあと思っています。
 
※ケースは10年以上前のものですが、本人が特定できないよう、話の内容に支障がない程度に加工して書きました。
 
 

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