第42回 さよならミスKさん! の巻
ここでいったんミスKさんのお話は終了です。
最後に、なぜ「ミスKさん」というヘンテコなダジャレの名前にしたのかをお話ししたいと思います(これにはふかーい意味が)。
計算ミスは子どもたちに軽んじられる傾向がある、というお話は何度もしました。
テストの答案が返されるたびにそのつど「計算ミスした!」というセリフが日本中で毎年、何千回、何万回、何十万回と繰り返されているのがここまで聞こえてくるようです。
それくらい「計算ミス」というワードは、算数・数学では頻出ワードです。
そこで私が考えたのは、このマンガを読んでくれた子どもたちが「計算ミス」という言葉を発するたびに「計算ミス → ミスKさん」と連想してくれないかな、ということでした。
「計算ミス」という言葉がでるたびにミスKさんを思い出し、同時に計算ミスを防ぐあの方法をひもづけて思い出してもらう仕掛けにしたいなと考えました。
実際、このキャラクターを「ミスKさん」という全然神様らしくないヘンテコな名前にすることに私自身ものすごく抵抗があり、3日間ほど悩みました。
しかし、せっかくわざわざマンガを描いているのだから、ヘンテコな名前、センスのかけらもないネーミングと思われてもそれ以上に、マンガの中に計算ミスを防ぐ仕掛けを仕込んでみたい、というのがありました。
これは私自身の経験ですが、たとえば今でも「賄賂(わいろ)」という言葉を聞くたびに連想で、小学生のときに読んだドラえもんのマンガに出てくる「Yロウ(ワイロウ)」という道具を思い出します。
そのほかにも、電話ボックスを見かけるたびに「もしもボックス」を思い出すとか、スーパーで栗まんじゅうを見たら「バイバイン」とか、テレビで国会議事堂が映し出されるたびに「ポータブル国会」とか、私の場合は連想でドラえもんの道具があちこちから頭の中にしょっちゅうボンっと出てくるのです。
最後のお話で「計算用紙にミスKさんが宿る」と言ってみたのも、計算問題を見るたびに連想で「デカ文字計算法」を思い出し、テストで「計算ミス・ゼロ」の結果が出たらいいなあ、という思いからです。
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