ここでいよいよ宿敵・藤原時平(ときひら)の登場です。
すこーしだけ、意地悪そうな顔にしてみました。しかし服装が・・・黄色。
黄色い悪役・・・? 悪そうにみえませんよね。
道真公に関する本ををいろいろ読んでみると、今のところ「時平=極悪」でほぼ統一されているようです。でも、ちょっと気になることもあります。
どうも事実を積み重ねていくと、時平は、一般にイメージされる極悪キャラではなく単に「藤原の神輿(みこし)にかつがれた悪役」だったのでは? そう思うようになりました。
マンガとはいえ時平をどうしても極悪人として描けず、キャラ設定は途中で少し軌道修正しました。
古今東西「矢面(やおもて)に立つ人」は、表向き見栄えがよくメンタルがタフ、言うことをよく聞いてよく働く便利な人が選ばれます。 その背後にいる人たちにとっては都合のいい「ダミー」です(ただし背後の人は最後まで決して姿を現すことはありません)。
これは完全な私個人の推測ですが、時平にも…背後に人がいた…。
名門藤原一族であることと、まだそのとき政治経験浅い20代の若者であったことを考えると、後ろで操る人がまったくひとりもいなかったと考えるのは不自然にも思えます。
そもそも経緯をたどっていくと道真公と時平の関係は、実はそんなに悪くなかったように思います(勝手な推測です)。 いろんな事実を重ねてみると、一般に言われているような大きな確執があったようには感じられないのです。
まあ、お話としては「善と悪」の二極化でわかりやすくするほうがよかったのでしょう。
このあと、ふたりのビミョーな関係も、大ざっぱなマンガでいつものようにふざけながら描いてみたいなあと思います。
改革バリバリ派の先頭に立つべき宇多天皇がなぜこんなに早く天皇をやめたかったのか?はいろんな説がありますが調べれば調べるほど複雑そうなので詳細は書きません。
ただ、間違いない理由のひとつは「仏教大好き!」で早く出家したかったことがあるようです。
実際に時平&道真が最高峰ツートップ・左右大臣になった時点で「これで改革成功、もう安心!」と思ったのかどうかはわかりませんが、上皇すら降り、頭を丸めて出家してしまいます(それがあの有名な京都の仁和寺)。
唯一の強力な後ろ盾・宇多上皇が出家し政界を引退したことで道真公は完全無防備・丸腰となってしまいます。待ってましたとばかりに道真公包囲網は牙をむいて一斉に攻撃をしかけてきます。
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。