期待に胸ふくらませて(?)到着した大宰府は、道真さんの思っていたものとは全然違っていた! しかし、そこで道真さんの「超ポジティブ思考」が発動・・・!
道真公に与えられた屋敷は床に穴、雨漏りのボロ屋でした。
「大宰権帥(だざいのごんのそち)」という役職を与えられていましたが役所では仕事もろくに与えられず、食料にも困るというありさまでした。ひど・・・
道真公が見た当時の大宰府は…
盗賊が群がり
簡単に人を殺す者
ニセモノの綿を売る者
高値で米を売りつけようとする者
そんな人たちであふれていたといいます。
当時は警察が機能しておらず「平安」時代という言葉とは裏腹に、治安は最悪の時代でした。平安時代の優雅なイメージとはほど遠い!
都に残してきた妻・宣来子(のぶきこ)からの手紙によると、
庭の木(梅?)は売られて持ち去られ
邸宅の一部は賃貸で誰かを住まわせ
...とあります。
それでも妻からの手紙には「生活が苦しい」という言葉は一言も書かれておらず、そのことが逆に道真公を心配で心配でたまらなくさせたようです。
道真公は公人ということもあって、膨大な数の歌が現在まで残されています。
しかし…恋歌が、ない。
ほとんどないのです。
次回のマンガでは、そんな堅物?道真公が、「生涯でただ一度だけ」書いた恋歌について、描いてみます。
お楽しみに!
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