せっかく神様になれたのにいまだに怨霊あつかいでウンザリの道真さん。ある参拝者の願掛けに・・・ひらめいた!
道真公は実は、お爺ちゃん・お父さんから受け継いだ超名門塾の3代目塾長。 宮廷内には官僚になった門下生が100人以上。 現代にたとえるなら東大合格NO.1駿台予備校みたいなもの? ちなみにマンガ5コマ目「第一志望はゆずれない」は某・駿台予備校のキャッチフレーズ。
塾の名前は「菅家廊下(かんけろうか)」
廊下? 塾なのに変な名前! 正式な塾名は「山陰亭(さんいんてい)」。 あまりの人気で生徒が部屋に収まらず、廊下にまで畳をひいて授業をしたので、いつしか「菅家廊下」と呼ばれるように。 現在、京都市内の中心地にある跡地は「菅大臣神社」となっています。
道真公はおそらく平将門と並んで日本で一番有名な怨霊。 しかし日本史史上屈指の秀才だったということもあって見事に「学問の神様」に昇華されました。
しかし冷静に考えてみたら、人間、しかも怨霊が神様に転換するという考え方は非常に興味深い。
日本の神道(明治以前の)では、怨みをもって死んだ人は怨霊になるとされ、その怒りを鎮めるために神様として祀る、という習慣があります。
これは「怨霊=穢れ(けがれ)」と考えるからです。
穢れを祓い清めることで悪霊を善神、きれいなものにする、ということです。・・・す、すごい考え方だ!
たとえば京都の町を歩くと、冤罪などで殺されたフツーの庶民が怨霊として扱われ、祀られている神社があります。しかし遠い昔の事件なので怨霊とされた事実は消えていて、とってつけたようなご利益の神様になっていたりします。由緒をよく調べるとそういう事実が出てくる、そんな神社もよくあるのです。
・・・さて、これでいったん長かった道真さんのお話はおしまいです。 道真公については興味深いエピソードはまだまだあってこの3倍以上マンガ描けそうですが、これくらいでお開きに・・・。
次回は、、、
主人公まりもちゃんが天神様に誘われていっしょに神社に行くことになりました。
そこで祀られている個性的な神様たちと会って・・・
次回もお楽しみに~!
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