数年前からブームが続く公立中高一貫校の中学入試、昨年スタートの大学入試共通テスト、そして今年から新しくなった改訂中学の教科書、というように、
「原理・原則、理屈を十分に理解してから解法へ」が最近の主流です。
これは「原理を知らずとも丸暗記とテクニックで点がとれる」入試に偏重していた今までの傾向へのアンチともいえます。
たしかに今までの中高の学習内容は「暗記偏重」「自分の頭で考えない学習」などという批判が常にありました。
たとえば、大学入試センター試験の古文なんかは、暗記とテクニックだけで、なんと本文を一切読むことなく50点満点中15~25点の得点ができる入試でした(今もかな?)。
物事には必ずプラスとマイナス、陰と陽、長所・短所が混然一体となっています。
そして、一方に極端に振れるとき必ず極端な揺り戻しが起こります。
最近の「思考力・理解力」をうたった入試の傾向は、初期の段階で「できる人」と「できない人」がハッキリと分かれる傾向が強くなりました。
今後しばらくは勉強の「できる子」と「できない子」の格差を大きく広げる動きになっていくでしょう。
私たちは、それを知識として持った上で対応していくなら、何も恐れることはありません。
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