子どもは学校で、家にいるときとは違う役割を演じています。
たとえば、
家では中心的な存在なのが、学校では目立たないおとなしい子。
家では頼りなくて甘えん坊なのに、学校ではみんなを引っ張るリーダー格。
家ではわがままでだらしないのに、学校ではまじめで几帳面な優等生。
まわりの人が持つ「この子はこういう子」というイメージを感じ取り、その期待に沿った行動・態度・ふるまいをすることで役割を演じる。
一人の子どもの中に一見して真逆のパソナリティーが存在することも珍しくありません。
だったら、勉強苦手な子でも真逆の「勉強が得意な一面」をうまく利用できないかな?と考えてみる。(そんなものあるのか!という疑惑はその子の一面しか見えていないから。)
現時点での成績はとりあえず、無視。
まずはクラスという集団の中で、「優等生ポジション」をゲットしてしまうことがひとつの有効な方法です。
これはひとつの分野だけでOKです。
一度ポジションについてしまうとその子の「優等生的な」一面が発芽して、勉強に対する抵抗を簡単に打ち破れることがあります。
最もよいタイミングは毎年1回やってきます。
そう、学年の最初、クラス替えや新しい学校に変わる時期です。
新しい集団に変わった最初はまだそれぞれのポジションが固定していません。お互い目に見えないところでさぐりさぐりの状態で、自分のポジションを模索しています。
ここを狙うのです。
4月がそのタイミングだとすると、2~3月から綿密に準備を始めます。
具体的には、4~5月に実施される1回目のテスト範囲の勉強を2~3月のうちに一通り終わらせてしまうのです。
そしてできれば、揺り戻しに備えて第2回目テストの範囲まで終わらせておきます。
このときの理解度は50%程度でもだいじょうぶです。
4月に学校授業が始まったときに余裕をもって授業が聞けます。また、ちょっとした優越感を感じながら勉強できるかもしれません。
成績を上げるということは、目の前の問題を解けるようにすることだと一般的に理解されています。
しかし、実際は問題は理解できているのに、また、理解できる能力があるのに、テストになるとパッとしない・成績が上がらないという事例は山のようにあります。
目に見えないところで実はこんな不思議な現象が支配していることもあるんだ、と気づいてしまえば、さまざまな対処法が見えてきそうです。
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