会ってみるとやっぱり道真さんは噂どおり「シロ」だった!
かといって「シロでした」なんて報告書作れないよ~ あ!いい方法が!都からの使者・藤原清貫が思いついた悪知恵とは…!
藤原清貫の調書は見事でした。
『部下の謀反計画を知っていたけどスルーした』と道真公が言ったというのです。
これでシロだと信じていた人でも「左遷やむをえず」で納得した人たちもいたことでしょう。しかし…
なぜ道真公に一言も弁解させず左遷したくせに今さらこんな茶番のような調書をとる必要があったのか?
それは、よほど道真公有罪を印象付ける必要があったからじゃないかな?と推測します。おそらく宮廷では冤罪の噂でもちきりだったでしょうから。
…そもそも謀反計画はあったのか、なかったのか。
いや、フツーに考えて…
主犯とされるのは道真公の部下(源善)で、中級役人。中級役人が天皇を差し替える計画?んなアホな!…です。たとえば普通の会社で、課長レベルの人が会長の人事を動かすって、フツーにありえないでしょう。
「恩賜の御衣は今ここにある。捧げて持って毎日余香を拝すのである」
道真公は醍醐天皇からいただいた御衣を太宰府まで持ち込んで大切にしていました。
さすがに前回のマンガのようにクンクン匂っていたわけではないでしょうが(笑)、醍醐天皇に対してのクーデターを容認する人物が醍醐天皇からもらった衣類を大事に左遷先まで持ってくるのも考えにくい。
謀反の証拠があるなら追加の調書は不要。しかしわざわざ調書をとることこそが冤罪だからと考えられる。実際のちに醍醐天皇本人が冤罪を認め左遷を取り消し道真公を右大臣に復位させます・・・道真公の没後で、時すでに遅しですが。
宮廷には道真塾の門下生出身の官僚たちが3ケタはいたそうです。道真先生の左遷で宮廷は騒然としたことでしょう。そこで悪人たちは…道真公だけを陰湿に、徹底的に「悪者」に仕立て上げていきます。
次回のマンガはそんなエピソードをおちゃらけます。
お楽しみに!
★↓見ていただけたら2つポチリ!と押していただけると励みになります。