あまジン★ガクモンの神様

おもしろ勉強マンガ

第48回 算数に絞れ! の巻

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習得するのに必要な勉強時間を考えたとき、最も時間を使うのは数学でしょう。

 

特に高校数学は中学数学と比べると天と地ほど差があると考えて間違いありません。(特に高校数学ⅡBやⅢともなると、同じ数学とは思えないかもしれません。)

 

数学が他の科目と大きく違うのは、習得に時間がかかるだけでなく、習得したあともしつこく反復が必要なこと。 

 

英語や国語などの科目と違い、ある単元を3か月も放っておくと全く解けなくなっていることもよくあります。

 

花が咲いた後も常に肥料をやり水をやり続けないとすぐに枯れてしまう、手間のかかる科目なのです。

 

大学入試で失敗するのはまさにここで、数学が手ごわいからと数学に時間を突っ込んでなんとか形にできたはいいものの、そこで膨大な時間を消費してしまっているので、古文や漢文、地歴公や理科など、より短い時間で高得点が狙える科目に注ぐ時間が奪われ、結果的に中途半端に終わってしまうことです。

 

数学にどう対応するか。これがキーになるのです。

 

小学・中学・高校という区切りがあるので、高校生になったら「高校数学」と部分的に捉えてしまいがちなのですが、この巨大な科目は6・3・3の12年で捉え、全体をいい感じに配分していければより楽な勝負ができる可能性があります。

 

 

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第47回 引き換え条件!? の巻

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中学受験する子たちは基本的に勉強が得意で成績優秀な子たちが多い。

 

それもそのはず、ただでさえ能力の高い人たちが、ほかのみんなが遊んでいる間にも塾、休みの日はお弁当まで持って一日中受験勉強に取り組み、家族総出でがんばっているのですから。 ただ、「頭がいい」だけではなく、さらに人並以上の努力をしているのです。

 

では、能力的には平凡以下で、そこまで努力もできない人が、中学受験をせずに優秀な人たちと対等にやっていける方法はないのか? というのがこのマンガのテーマのひとつでもあります。

 

平凡以下の人が能力の高い人と対するとき、能力と分量で勝ち目がないとしたら・・・

 

 

・・・そうです、あとは『先行する』以外にに方法はなさそうです。

 

 

 

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【通し読み】第1~25回 学問の神様、登場

通し読み 第1~25回

 

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第46回 中学受験!? の巻(その2)

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中学受験については、ご存じのかたにとってはごく当たり前の世界なのですが、ご存じないかたにとっては非常にわかりにくい世界かもしれませんので、大ざっぱに解説を。

 

中学受験には大きく分けで3つのパターンが。

 

私立進学校

 

『中学受験』という言葉が指すものは最もこれが多いです(地域によります)。 

 

入試問題は、公立小学校での学習容と比べて特殊で、一般に『特殊算』と呼ばれる算数を扱います。

 

つるかめ算」や「和差算」、「植木算」「ニュートン算」…などなど二十数種類、いくつかは聞いたことぐらいはあるかもしれません。

 

たとえば「つるかめ算」は、中学2年生の『連立方程式』の問題を、 X や y を使用せず面積図を利用して解く少し特殊な方法です。

 

面積の公式を使って解くので「公立小学校で学習する内容の応用」と言えなくもないのですが、普通の人にとって難易度は高いです。

 

難関中学の入試問題になると特殊性がかなり強く、難関国立大理系の学生でも受験経験者でないと解けないことはザラです。

 

①の受験を考える場合、ほとんどは進学塾に通い、学校の算数とは別科目のようにして特殊算を学ぶのが一般的です。

 

塾に通うタイミングは、小4春(小3の終わり)あたり、早い人なら小1~3、小5になるとぎりぎりライン、というのが一般的です(志望校にもよります)。

 

 

公立中高一貫校

 

2000年代に入って全国で一気にブームになった通称「(公立)一貫校」。 

公立でありながら中高一貫で高校入試はありません。 

 

私立進学校並みの授業の難易度・進度・大学合格実績を誇ることが多いのも特徴です。公立なので学費が安いため人気は高く、高倍率であることが多いです。

 

入試問題の特徴としては、『思考力を問う』問題が多いこと。

 

問題文の文字量が圧倒的に多く、大量の文章を高速で読ませてその場で考えさせるため、情報処理能力が高い小学生だけが勝ち残るイメージの入試です。

 

パターン暗記が通用せず、傾向と対策があまり通用しないことが多いです。

 

逆に、いわゆる「地頭がいい」子であれば、塾に行かず短期間の受験勉強でで合格できることもまれにあります(中学によります)。 

 

2021年に始まった大学入試共通テストは、まさに公立一貫校の入試問題を模倣しようとしているように見えます。(’ただし現状は、中学入試の問題のほうが難しく感じられるかもしれません)。 

 

 

  ③ 私立普通型

 

公立小学校の学習内容(プラスアルファ)で合格できる中学です。

必ずしも通塾しなくても合格できるケースも多いです。 

 

進学校とまではいかなくても校内はコース分けされていて、上位コースはそれなりに実績がある場合も多いです。 

 

また、下位(普通)コースは大学への指定校推薦枠が大きいのが特徴で、校内の定期テストさえまじめにやっていれば無試験で有名私立大学に進学できるケースが多く、それなりにメリットは大きいです。

 

 

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第45回 中学受験!? の巻(その1)

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つづく

 

中学受験は、保護者のかたの知識が「ある」と「なし」で二分されます。

 

高校受験なら、だいたいのかたがある程度イメージはつきます。

 

大学受験は自身の経験にかかわらず入試方式が複雑すぎて、「わけがわからない」のが普通だと思います。

 

しかし、中学受験となると…自身が経験があるか、もしくは事前に調べて知識を持っていないと、なかなかあの特殊な世界がピンとくることはありません。

 

知識がないと「中学の受験でしょ。なんだかんだ言っても小学生の勉強レベルだからがんばればなんとかなりませんか。」となってしまいます。

 

塾をやっていると、公立小学校の6年生ぐらいの保護者のかたから「そろそろ受験を考えようかと思うのですが。」という問い合わせが、わりとよく入ります。

 

聞いてみると「●●中学に行きたいのですが。」と、そこそこの難関中学の名前をしれっと出されます(特に近年は、公立中高一貫校の名前が頻繁に出ます。)

 

中学受験の特殊さについてご説明し、さらにピンときていただくために実際の入試問題をお見せすることが多いです。

 

たいていはそこで驚いてキッパリあきらめるかたが多いです。

 

6年生でやっと中学受験を考え始めた時点ですでに遅かったのです。

 

※ただし、入試レベルが公立小学校の学習内容の延長線上という私立中学も多くあり、6年生スタートで対応できるケースも決して珍しいわけではありません。

 

 

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第44回 夢は看護師 の巻

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 2000年代からじわじわ始まった「理系女子(=リケジョ)」ブーム。 今ではすっかり大学のキャンパスで「リケジョ」は普通の光景になりました。

 

資格が取れる・転職しやすい・結婚出産後も職場復帰しやすい・高待遇・一生働ける…などなど、多少しんどい受験勉強を乗り越えてでもメリットが多いように見えるリケジョ。

 

マンガでまりもちゃんも口走っていましたが、なかでも特に人気なのは看護師・薬剤師・管理栄養士。

 

大学では看護学部、薬学部、農学部(生物理工学部、栄養学部など)でそれぞれの資格が取得できます。

 

これらは一般的に「理系」と呼ばれることが多いですが、工学部や理学部などと比べると「バリバリの理系」とも言い切れない面もあり、「準・理系」などと呼ばれることもあります。

 

これら3つの分野は大学入試の受験科目でいうと、国公立大の一部を除き、まるまる文系科目または理系科目は一部だけで受験できるところも多いです。

 

ですので、あまりよく調べずに高校生が「看護だから理系でしょ!」と思い込んでコース選択で理系クラスを選択してしまい、受験で選択しない数Ⅲや物理などの授業をひいひい言いながら入試直前まで受ける、ということもありがちです。(純粋な勉強としては無駄ではないんですけどね!)

 

この3つの学部は「理系」と呼ばれながら大学・学部によっては、かなり理系科目を外して受験できる「抜け道」があり、理系科目が苦手でも資格が取得できる道があります。

 

 

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第43回 おかえり!あまジン の巻

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あまジンが帰って来てくれましたので、ここからは新しいステージのお話に移ります。

 

まりもちゃんが今後、どんなやり方で勉強を進めていくか。

 

あまり一般的ではない、少し予想外な方向でお話は進んでいくことになります。

 

 

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第42回 さよならミスKさん! の巻

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ここでいったんミスKさんのお話は終了です。

 

最後に、なぜ「ミスKさん」というヘンテコなダジャレの名前にしたのかをお話ししたいと思います(これにはふかーい意味が)。

 

計算ミスは子どもたちに軽んじられる傾向がある、というお話は何度もしました。

 

テストの答案が返されるたびにそのつど「計算ミスした!」というセリフが日本中で毎年、何千回、何万回、何十万回と繰り返されているのがここまで聞こえてくるようです。

 

それくらい「計算ミス」というワードは、算数・数学では頻出ワードです。

 

そこで私が考えたのは、このマンガを読んでくれた子どもたちが「計算ミス」という言葉を発するたびに「計算ミス → ミスKさん」と連想してくれないかな、ということでした。

 

「計算ミス」という言葉がでるたびにミスKさんを思い出し、同時に計算ミスを防ぐあの方法をひもづけて思い出してもらう仕掛けにしたいなと考えました。

実際、このキャラクターを「ミスKさん」という全然神様らしくないヘンテコな名前にすることに私自身ものすごく抵抗があり、3日間ほど悩みました。

 

しかし、せっかくわざわざマンガを描いているのだから、ヘンテコな名前、センスのかけらもないネーミングと思われてもそれ以上に、マンガの中に計算ミスを防ぐ仕掛けを仕込んでみたい、というのがありました。

 

これは私自身の経験ですが、たとえば今でも「賄賂(わいろ)」という言葉を聞くたびに連想で、小学生のときに読んだドラえもんのマンガに出てくる「Yロウ(ワイロウ)」という道具を思い出します。

 

そのほかにも、電話ボックスを見かけるたびに「もしもボックス」を思い出すとか、スーパーで栗まんじゅうを見たら「バイバイン」とか、テレビで国会議事堂が映し出されるたびに「ポータブル国会」とか、私の場合は連想でドラえもんの道具があちこちから頭の中にしょっちゅうボンっと出てくるのです。

 

最後のお話で「計算用紙にミスKさんが宿る」と言ってみたのも、計算問題を見るたびに連想で「デカ文字計算法」を思い出し、テストで「計算ミス・ゼロ」の結果が出たらいいなあ、という思いからです。

 

 

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第41回 計算タイムトライアルの奥義 の巻

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タイムトライアルで自己ベストを更新し続けていくと、必ず壁にぶち当たります。

 

ある一定のタイムに来るとそれ以上更新できなくなるのです。

 

普通は「これ以上無理!限界!」で終わって、次にいきますね。

 

しかし! 実は ここからが Get a chance !

 

人の能力というのはどうも、時間をおくと熟成するようです。

 

いま突き当たったタイムの壁はいま現在の実力。

 

時間をおくことで、まるで筋トレをしたあとに筋肉が生成されるように、脳のニューロン神経細胞)が育つのかもしれません。

 

試しに時間をおいてチャレンジしてみると…もう限界だと思っていたタイムが伸びるのです!


壁を確認したあと、時間をおいて再チャレンジすることこそが、その人の血となり肉となり成長となるようです。 

 

一時の壁でやめてしまうのは、もったいなさすぎる。 

 

 

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第40回 計算タイムトライアル の巻

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いよいよマンガは計算の「本丸」にまできました。

 

計算は正解するだけではまだ不十分で、たとえば9×9=81のような計算(?)に3秒もかかっていたら、小学高学年・中高校の数学では解答までたどりつけないかもしれません。

 

計算は正解することを目的にするより、「自己ベスト」を目指してできるだけ短い時間で解答を出すことを目的としてやるといいです。

 

ここでポイントになるのは「自己ベスト」ということですが、どれくらいのタイムを目標に取り組めばいいのでしょうか。

 

いよいよ次回はミスKさんが、あまり一般的には言われない、その奥義(おうぎ)?に触れてくれます。

 

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第39回 100マス計算ダイジェスト の巻

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以前、小学生を対象に100マス計算のたし算でどの列が弱いかを調べたところ、圧倒的に6・7・8の列ということがわかりました。

といっても計算に詰まるのは6・7・8列すべてというわけではなく、中でも繰り上がりがある特定のいくつかだけに限られることがほとんどだとわかりました。

  

計算を強くするためにたくさんの計算問題を解くことが有効なのはわかるのですが、勉強が苦手な子にとって、たくさんの問題をこなさないといけないという時点でそれが大きな障害となります。

 

そこでなんとか最小限の勉強時間で計算が強くなる方法がないかと考え、苦手の繰り上がり・繰りの中でも特に詰まりがちな計算だけをピックアップして、まずはそれだけを九九のように瞬殺できるようにすることを考えてみました。

 

 

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第38回 計算しない計算法 の巻

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答えを覚えてしまえば計算しなくていいですよ、というお話です。

たとえば九九で「ハックななじゅうに(8×9=72)」は、計算ではなく言葉で覚えているので瞬間に答えが出てきます。

 

たし算やひき算でも、特によく使う繰り上がり・繰り下がりの計算だけを式と答えのワンセットで覚えてしまえばいいのです

 

なあんだ、そんなことか!と拍子抜けしてしまうお話ですね。

 

でも実際、算数・数学が苦手な小・中学生の子の計算の様子をこまかく観察していると、たとえば6+8のような1桁の繰り上がりのたし算にさしかかると一瞬詰まっている光景を、本当によく見かけます。

 

もちろんスピードが落ちるだけで計算ができないわけではないので、テストではマルがつくし、何事もなかったかのようにそのまま流れてしまいます。

 

しかし、こんな小さな障害物がのちほど少しずつボディーブローのように効いてくるのです。

 

学年が上がり、少し長めの計算(中2の連立方程式や中3の2次方程式など)になると、障害物のカタマリを相手することになるので、億劫でしょうがなくなるのです。

 

 できるだけ学年の早い段階でこの障害物を取り除いておきたいところです。

 

次回以降で、その具体的な練習方法をミスKさんに教えてもらいましょう。

 

 

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【コラム②】デカ文字計算法(その2)

 

その1からのつづき

amazim.hatenablog.com

 

 

 

デカ文字はめんどくさい?

 

「大きな文字で書くのはめんどくさい」「時間がかかる」という声も聞こえてきそうです。

 

どんな手法にも必ず長所と短所の両方が含まれます。めんどくさく時間がかかるのは丁寧に計算するからで、その点の短所は織り込み済みで実践します。

 

私たちは定期テストや入試で得点するために勉強しているという一面があります(いや全面だ、という人もいるでしょう)。

 

得点するために長い時間をかけて勉強してきたのに、ほんのわずかな時間を短縮するために失点してその問題をパーにするくらいであれば、きちんと問題に向き合って時間が足りなくなるほうがまだマシだと考えます。

 

なぜなら正しいやり方は、ときに「計算が遅くなる」「めんどくさい」というマイナスがあるものの、長い目で見たときに必ず私たちを確実に最終目標地点まで送り届けてくれます。 大切なのは信じること、そして慣れること。それが当たり前になるまで続けることだと思います。

 

 

デカ文字でなくていい!

 

急に最後に「デカ文字でなくていい」とはどういうことだ?となりそうですが、「デカ文字」は小中学生のみなさんにも一言で伝わり、かつ実践しやすくするため便宜上わかりやすくした言葉です。

 

「デカ文字」の目安は、「ふだん自分が書く文字の2~3倍」

 

小さい文字を書くのが常になっている人がときどきいますが(理系の高校生に多い)、人によって視野が違うので、小さい文字でも正確に計算できるのであれば本当は問題はないのです。

 

ただ、小さい文字でも絶対に気を付けてほしいのは、マンガでもあったように「1文字1マス」で文字と文字の間隔を十分にとること。あと、マイナス符号でも1マス分を使うことです。

 

特に高校数学ともなると、途中計算が何行にもわたってえんえんと書くことになるのでスペースの関係上どうしてもデカ文字で書ききれないケースもあります。このとき、文字は大きく書けなくても「1文字1マス」は死守することです。

 

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あと、入試の時に計算スペースになる余白が小さいと感じた場合はすぐに手を上げて試験官に「計算用紙が足りないのでください。」とお願いするともらえる場合がけっこうあるようなので(京大はもらえたそうです)臆せずチャレンジしてみてください(ただし、私大ではもらえない大学がけっこうあるようなので事前に確認しておくのが無難です)。

 

 

くっくっく計算法

  

マンガの中でミスKさんが説明する「くっくっくっ」の表現をマンガで描くのがすごく難しかった。このニュアンスをどうすれば伝わるかなあと。


例えば玄関で靴を究極まできれいにそろえてみる。ドアのラインに完全に垂直に。ミリ単位できれーーいにそろえる。


すると、玄関を離れて部屋に入った後も、玄関の靴と自分がまるで糸で繋がっているように意識が残ります。


言いたかったのはこれなんです(おそらく…伝わってない)。

 

丁寧に丁寧に、計算の途中式を書いているとそこに意識が集まります。すると、そこから離れても意識が残るのです。


すると、戻って見直しするときに計算式が全体でぱっと一目で入ってきて、なぜがミスがあると違和感となって気づきやすくなります。

 

このマンガでは計算だけを取り上げて描いていますが、「くっくっく」の快感を一度知ってしまうと英語・国語・理科・社会、あらゆる科目に応用できるようになります。


ちなみに、丁寧に書くといっても文字のうまいヘタは一切関係ありません。書く速さも関係ありません。

 

 

デカ文字計算を確実に身につける方法

 

いくら計算ミスをなくしたくて「デカ文字計算」を実践しても、習慣にできまでやりとげられる人は、おそらく10人に8人もいません(経験上)。


数日でもとのフニャ文字または雑な暗算で計算ミス地獄に戻っていきます。そのほうが楽だから…それに、やっている時はミスすると思って計算してませんからね。

 

本当にやると決めたら「自分は絶対できない」という前提からスタートするのが成功のコツです。 自分を決して信用しないことです。


カレンダーの毎週土曜か日曜に「チェックの日」と書き込み、週末にそれが目に付いたら、1週間のノートに書かれた自分の計算メモをチェックし、ABCDEの5段階評価をします。どれだけデカ文字計算ができていたかを評価するのです。

 

これをシステマティックに続けることができれば、だいたい2か月・8回のチェックで評価は「A」にできます。

 

 

 

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【コラム①】デカ文字計算法(その1)

 

デカ文字計算法のネーミング

 

もともとこの「デカ文字計算法」は、私の教室で勤務していた講師で京大理学部・大学院のポスドクの人から教わったものでした。 

 

私にとっては、計算ミスしないように途中計算は大きく丁寧に書くというのは当たり前のことだったので、あらためて「計算法」という観点で途中計算のメモに注目するというのは斬新でした。

 

たしかに生徒の計算メモに注目をして修正を加えていくと明らかに計算ミスが激減するのがわかります。 赤シールを使って結果を検証していくと、効果はあきらかでした。

 

ちなみに「デカ文字計算法」という直球的なネーミングも、京大の彼が考えたものです。

 

 

計算ミスはちょっとやそっとじゃ直らない

 

途中計算を大きな文字で書く。たったこれだけのことで何の努力もなしに算数・数学の得点が上がる。これは盲点でした。画期的なことだと思いました。

 

しかし勢い勇んでいろんな生徒にデカ文字計算法を試してもらいましたが、意外にも実際はそんなにうまくいきませんでした。

 

いくらどんなに途中計算を大きな文字で書くように伝えても、その場はシブシブ大きくなるのですが、すぐに元に戻ってしまうのです。たった1日デカ文字を保つことすらできない人も多かったです。

 

 →  → 3 → 

 

こんな感じで、ノートのページを追うごとに文字が小さくなっていきます。学年が大きいほど、修正が難しいということもわかりました。

 

早い段階で修正がきくのはギリギリ中学2年まで。中3ともなるとフニャ文字で貫き通した習慣が完全に固着していることが多いです。高校生ともなると修正はかなり難しく、本人の強い意志が必要です。長年の習慣というのはたいしたもんだと思いました。

 

しかし逆に、早い段階でデカ文字計算の習慣を固着させてしまえばこっちのものだということもいえます。 それがこのマンガになりました。 

 

 

計算は心のありようを映し出す?

 

乱雑に書かれた途中計算の文字。

これはその人の心のありようを映し出しているようにも見えます。

 

数学の問題を解く作業というのは「段取り」です。

 

ゴールまでの方針を最初に決めたら、最後まで慎重に、いかに首尾よく取りこぼしなく進めていくか。これが数学の問題を正解にたどりつかせる作業です。

 

私は生徒の数学の答案を見る時には、まず途中計算のメモを見る癖がついているのですが、その生徒の性格と、計算の仕方には相関関係があるように感じます。

 

乱雑に途中計算をする人は、まるでおしゃべりをしながら・肘をつきながら・寝そべりながら、そんな態度で問題を解いているのとあまり変わりがないように思えてきます。(ただし、「乱雑」といっても文字のうまいヘタは関係ありません。また、途中の計算式を書かず暗算でミスをする場合も「乱雑」という言葉に含まれます。)

 

 

その2へ続きます

amazim.hatenablog.com

 

 

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第37回 デカ文字計算法 の巻(その2)

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計算メモはぜいたくにデカ文字で。

ルーズリーフなら1文字に2行使うぐらいの大きさで。

 「くっ、くっ、くっ」とかみしめながらデカ文字で計算すると、あきらかに計算ミスが減っていきます。

 

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以前ブログで、高校入試で特待生を狙っていた生徒さんの話をしました。

 

この生徒さんはデカ文字で計算することで計算ミスの失点を極限まで減らして得点をコンスタントに2割上げることに成功、授業料全額免除の特待合格を手に入れました。

 

計算ミスを減らす。

 

この習慣を手に入れるだけでひとつ上のステージに上がれる。成績を上げる方法でこんな楽なものはないかもしれませんね。

 

 

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